マルミテーラーニュースレター        NO.19
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                          URL  http://www.rakuichi.net/marumi/        2006.10           HOME

1) 王様の仕立て屋

「サルト・フィニート」

 

先日コミック本(マンガ)で「王様の仕立て屋」と言うテーラーの本が出ているよ。けっこう面白く書いてあるよ、と言う情報が入りました。

さっそくインターネットで調べたところ、SUPER JUMPに連載した物が、コミック本になっていて、もう10巻も出ていました。情報が遅くてすいません。ちょっと興味があったので、とりあえず5冊買ってみようと思い、インターネットの本屋アマゾンで1巻から5巻まで買ってみました。(漫画本なので1冊が安いため)

この頃は本はアマゾンで買うようになりました。先日ビジネス書を買おうと思い近くの本屋さんへ(けっこう大きな)行きましたが、あいにく在庫がないということで、取り寄せてもらったのですが、内容があまりわからなかったので、本当は原本を少し読み、良かったら買おうと思っていた物でした。でも取り寄せると買わなくてはいけませんので、どうしようかと思っていた物でした。

 その点インターネットでは、本の情報も乗っていて、少しだけは内容もわかるようになっている物もあります。そして1500円以上なら送料も無料です。本当に便利な世の中になりました。

でも私の店のことを考えて見ますと、当店にはたくさんのお客様が見えます。年配の方から、この頃は20代の若い方もオーダーに魅力を感じて、
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作りに見えます。若い新しいお客様はインターネットからが多く、とてもありがたく思っています。

上は80代の方から、20代の方までですから、生地もある程度こなれた物から、超高級品まで品揃えが大変です。

でもこの頃の若い人はバンチブック見本で見ていただけるようになりました。この頃の見本生地は、大きく出来ていて、(たて20cm横12cm)生地の感じがわかるようになっています。

当店では常時約100着の生地を置いています。これは大手量販店とあまり変わらないと思っています。

既製服は同じ生地でサイズがあり、(A5、AB6、Y7、B8など)120着ずつあるとすれば、1店舗2000着あったとしても100柄となり当店と同じですね。当店の生地は黒とコンの無地以外はすべて柄が違います。ですからこんな小さな店でも、量販店と同じだけあるのです。そしていつでも皆様の要望にこたえられるようにと考えています。

話は別の方向に行ってしまいましたが、「王様の仕立て屋」の本に戻りますと、この本はイタリー、ナポリに住んでいる日本人職人の話が面白おかしく、またまじめに書いてあります。
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イタリーでもナポリとミラノでは仕立て方が違い、ナポリはイタリアでも南なので、薄く軽くと言う考え方の仕立てです。

ミラノ仕立てはイギリス仕立てに似てしっかり、カチッと、と言うイメージですが、ミラノ仕立ての方が、イギリス仕立てよりはずっと柔らか仕立てです。今までの日本はイギリス仕立てが主流でしたが、この頃のファッションの主流は男も女もイタリーです。イタリーは生地もやわらかく、仕立ても柔らかです。でもこの頃はイタリー生地はやわらかすぎるのでイギリス生地も見直されてきています。当店では体の腺にあったミラノ仕立てが良いのではと思い、なるべくやわらかく着易い仕立てを心がけています。

 

ナポリ仕立ては全体的にやわらかすぎて、だらしなく見えます。とくに袖は、マニカカミーチャ(雨降り袖)と言い袖の縫い代を袖側に倒してあるのが特徴です。ワイシャツやジャンバーがそうなっています。そうしますと袖ぐりが大きくなり着易いと言いますが、シャツは身頃にしわが出てもいいのですが、スーツはそういう訳には行きませんから、山袖を高くしてあります。そうすると山袖に雨降りのように縦にしわが出ますので、日本名雨振り袖といいます。ハンガーに掛けておくと格好が悪く見られませんが、着るとそれはわからなくなります。そのほうが袖は楽と言いますが、当店ではやっていません。そんなことまでこのコミックには書いてありました。よく洋服の事がわかっていますね。
        
マニカカミーチャ(雨降り袖)

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洋服屋はこう言う本が出ることによって皆さんに関心を持ってもらえるようになるので、とてもうれしいです。でもちょっと?と言うことも書いてありますので、すべてが正しいのではないですね。私も完璧ではないのですけれど!!

そしてこの本で一番気に入った言葉は、この本の帯に書いてある言葉です。

 

「この作品には私の故郷ナポリの粋(エレガンテ)が溢れています。」読み終えたら

『あなた自身の仕立て屋を探すたびに出ませんか?』この言葉気に入りました。この本が今売れていると言うことは、よいものを長く大切に使うと言う考え方が浸透してきたのかな?と感じています。

 ぜひあなた様も、あなた様のお友達も洋服は買う物ではなく、仕立てる物だと言うことをもう一度確認してみてください。

では今日はこの辺で

                   
ブリティシュライン   サルトリアライン

(イギリス)       (イタリー)

追伸 当店に「王様の仕立て屋」の本(マンガ)10冊あります。いつでもお貸しいたしますので、お気軽にお寄りください。